フランス語の独学は難しいって聞くけど本当?
ペラペラになりたいならフランス語教室に通わなきゃダメ?
本記事ではこういった疑問を解決します。
まずは結論ですが、フランス語の独学はおすすめしません。
「独学だと絶対に話せるようにならない」とは言いません。しかし独学だと難易度は跳ね上がり、何倍もの時間がかかることは確かです。
私も最初は独学でしたが、結局はベルリッツに半年通ってフランス語が話せるようになりました
関連記事:【辛口レビュー】ベルリッツフランス語教室の口コミ・評判まとめ
本記事では、フランス語の独学が難しい理由や、それでも独学でフランス語を学びたい方に勧めたい勉強法などについて解説します。
それでは早速見ていきましょう!
フランス語の独学でペラペラを目指すのが難しい3つの理由
フランス語の独学でペラペラを目指すのが難しい理由は次の3つです。
- アウトプットができないから
- 改善点が分からないから
- モチベーションが続かないから
それぞれ詳しく見てみましょう。
アウトプットができないから
言語学習は、インプットとアウトプットに分かれます。
- インプット:単語や文法などの知識を頭の中に入れること
- アウトプット;頭の中にある知識を使って話したり書いたりすること
インプットは、フランス語を聞き取れるようになりたい、読めるようになりたいという方に必要な学習です。
アウトプットは、フランス語を話せるようになりたい、文章を書けるようになりたいという方に必要な学習です。
つまりフランス語が話せるようになりたいのならアウトプットが必要ということですね
そして独学は、インプットに適した学習法でありアウトプットには適していません。
単語帳を見て単語を覚えるのも、参考書を読んで文法事項を学ぶのも、全てインプットです。
もちろんフランス語を音読すれば、アウトプットは可能です。しかし相手がいないので非効率です。
一人でぶつぶつやっていてもフランス語は上達しません。アウトプットできる相手が必要です。
私も独学でアウトプットができたつもりになっていましたが、自分一人でフランス語を読むのと、相手がいて話すのとでは全然違うことに途中で気がつきました
改善点が分からないから
フランス語が話せるようになるまでのステップは以下の通りです。
- ステップ1簡単なフランス語でいいので話してみる
- ステップ2文法や発音など違和感がある箇所を見つける
- ステップ3違和感を改善して再度話してみる
独学だとステップ1が難しいのは、前述の通りです。自分一人でフランス語をアウトプットするのには限界があります。
そしてステップ2と3に関しても、独学だと難しいです。
なぜなら独学だと「どこに違和感があるか」が分からないからです。
フランス語を話せる人が、フランス語学習者のフランス語を聞くから違和感に気付けるのであって、フランス語初心者がフランス語を聞いても、どこを改善すればいいのか分かりません。
独学だと、変な訛りやアクセント、間違った単語の使い方のまま、改善点に気づかずにフランス語を学ぶことになります
英語だと、学生時代に先生に基礎は修正してもらっているので、大人になってからでも独学できます。
しかしゼロから学び始めるフランス語は、独学ではなく先生・講師と一緒に学ぶべきです。
モチベーションが続かないから
フランス語を習得するには、数年単位の学習の継続が欠かせません。
そして独学で、数年間モチベーションを維持するのは大変です。
一方でフランス語教室に通えば、信頼できる講師や、辛さを共有できる仲間ができます。
周りにフランス語を教えてくれる人や、一緒にフランス語を学んでいる仲間がいれば、独学でもモチベーションは維持できるでしょう
しかしフランス語は英語に比べて学習者が少ないので「周りにフランス語学習者が一人もいない」という方も多いのではないでしょうか。
フランス語学習者はライバルではなく仲間です。
学校の勉強もクラスメイトと一緒の方が頑張れるのと同じで、フランス語教室に通って講師や仲間と共にフランス語を上達させることをおすすめします。
フランス語検定(仏検)は独学でもOK
当サイトでは「フランス語を話せるようになりたい方の独学はおすすめしない」と主張しています。
しかしフランス語検定(仏検)の受験に限っては、独学でも問題ありません。
理由は次の通りです。
- 5級・4級はリーディングとリスニング、3級はリーディングとリスニングとライティングの試験しかないから
- 参考書が充実しているから
フランス語初級〜中級者が受験する5〜3級は、インプットだけで合格できる試験です。
よって参考書を使った独学との相性が良いです。
一方準2級以上では、二次試験で面接(スピーキング)が実施されます。
よってスピーキングの経験を積むために、オンラインでも良いのでフランス語教室のレッスンを受けることを推奨します。
フランス語の独学におすすめの参考書2選
参考書は、これから紹介する参考書・アプリ・Webサイトの3つの教材タイプの中で最もおすすめできる教材です。
なぜなら参考書が最も作り込まれているから。
他の教材は誰でも簡単にリリースできるため、簡易的なものが多い印象です
独学でフランス語を学ぶ際は、自分一人で学習が完結できるように、丁寧で分かりやすい解説がついた参考書を選びましょう。
フランス語の独学におすすめの参考書は次の2冊です。
- フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!
- キクタンフランス語
それぞれ詳しく見てみましょう。
フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!
価格 | 1,760円 |
付録メディア | CD、音声ダウンロード |
ページ数 | 197ページ |
発行年 | 2019年 |
著者 | 清岡智比古 |
「フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!」は、フランス語の文法について解説された参考書です。
フランス語参考書の中で最も人気があり、Amazonのフランス語の文法・語法カテゴリでは1位を獲得しています。
文体が話口調なので、難しい内容もスッと頭に入ってきます。
これからフランス語学習を始める方にはおすすめです。
キクタンフランス語
価格 | 単行本:2,200円 Audible版:1,500円(30日間の無料体験あり!) |
付録メディア | CD |
ページ数 | 167ページ |
発行年 | 2011年 |
著者 | アルク |
「キクタンフランス語」は、フランス語をレベル別に収録した単語帳です。
仏検(フランス語検定)にも対応しており、種類は以下の3冊です。
- キクタンフランス語入門編:仏検(フランス語検定)5級レベル
- キクタンフランス語初級編:仏検(フランス語検定)4級レベル
- キクタンフランス語初中級編:仏検(フランス語検定)3級レベル
キクタンは英語や中国語など、各言語で最も人気のある単語帳です。
仏検(フランス語検定)を受験する方はもちろん、それ以外の方にもおすすめです。
フランス語の参考書についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご確認ください。
関連記事:【初心者/独学OK】フランス語参考書・テキストおすすめ10選を初級/中級/上級に分けて紹介
フランス語の独学におすすめのアプリ2選【無料あり】
フランス語の独学におすすめのアプリは次の2つです。
- Duolingo
- NHK語学講座
それぞれ詳しく見てみましょう。
Duolingo
Duolingo
無料posted withアプリーチ
価格 | 無料 |
開発者 | Duolingo |
「Duolingo」は、世界で1億人以上が利用する人気の語学学習アプリです。
フランス語を基礎の基礎から学べます。
クイズ・ゲームのような形で楽しく学べるので、参考書を使った真面目な勉強が苦手な方にもおすすめです。
無料ですが、高頻度で広告が表示されるのが若干面倒です。
NHK語学講座
NHK語学講座
無料posted withアプリーチ
価格 | 無料 |
開発者 | NHK |
「NHK語学講座」は、テレビやラジオで放送されている外国語の講座を毎週アプリで配信してくれるサービスです。
フランス語は月・火・水の週3日放送されています。
アプリでは前週放送分の3講座が翌週に追加されます。ただしその講座の視聴期限は1週間です。1週間経つと次の3講座に入れ替わってしまいます。
NHKが制作したアプリなのでクオリティは高いです。
しかし視聴期限がある点と、アプリをインストールした日に掲載されている講座からしか受講できないのが欠点です。
最初の講座から受けずに、途中から受けるのは嫌ですよね
フランス語の独学におすすめのWebサイト2選
フランス語の独学におすすめのWebサイトは次の2冊です。
- 東京外国語大学言語モジュール
- 北鎌フランス語講座-文法編
それぞれ詳しく見てみましょう。
東京外国語大学言語モジュール
「東京外国語大学言語モジュール」は、フランス語の発音・会話・文法・語彙についてまとめられた無料Webサイトです。
以下のようにモジュールごとの機能が充実しており使いやすいです。
- 発音モジュール:音声を聞ける
- 会話モジュール:フランス人による会話の動画を見れる
- 文法モジュール:練習問題を解ける
- 語彙モジュール:ジャンルごとに単語が分かれている
東京外国語大学が提供するコンテンツなので信頼できます。
北鎌フランス語講座-文法編
「北鎌フランス語講座-文法編」は、フランス語の文法事項について日本語で詳しくまとめられた無料Webサイトです。
以下の文法事項について簡潔に解説されています。
- 名詞・冠詞
- 人称代名詞
- 形容詞
- 所有形容詞
- 所有代名詞
- 指示形容詞
- 指示代名詞
- 副詞
- 前置詞
- 否定文
- 疑問文
- 命令文
- 比較級と最上級
- 遊離・倒置
- 非人称のil
本当に必要な知識だけを簡潔にまとめているので、市販の文法書と併用するのが良いかと思います。
フランス語を学習できるWebサイトについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご確認ください。
関連記事:【完全無料】フランス語学習Webサイトおすすめ25選【独学OK】
まとめ
フランス語の独学が難しい理由や、それでもフランス語を独学したい方におすすめの勉強法&教材について解説しました。
やはり、フランス語はフランス語教室に通って学ぶべきです。
しかし「フランス語教室に通うのが難しいから」とフランス語学習を諦めてほしくはありません。
まずは独学からでも構いませんので、フランス語学習の第一歩を踏み出しましょう。
そして「もっとフランス語を学びたい」「独学だけだと限界が見えてきた」という段階で、ぜひフランス語教室も検討してみてください。
コメント