シャドーイングという勉強法を試してみたいな。でもやり方とか教材とか何も分からないし、どうしよう…
本記事ではこういった疑問を解決します。
シャドーイングは、独学でもスピーキング・発音・イントネーションを鍛えられる数少ない勉強法です。
単語や文法の学習がメインで「全然声に出して勉強してないな」という方におすすめです
しかし誤った方法や、何となくの理解でシャドーイングを行ってしまうと、思ったようにフランス語は上達しません。
そこで本記事では、シャドーイングについて全く知らない人が、シャドーイングを使ってフランス語学習を始めるために必要なことを1から全て解説します。
記事を最後までチェックして、シャドーイングをフランス語学習に導入し、スムーズにフランス語で会話できるようになりましょう!
関連記事:【注意喚起】フランス語の独学はダメ!ペラペラを目指すのが難しい3つの理由
シャドーイングとは?
シャドーイングとは、音声のすぐ後をシャドー(影)のように追いかけて発音する勉強法です。
感覚としては音声の0.1秒後、半単語後を追いかけるように発音します
文字で読むよりも実際に見た方が感覚が掴めるので、まずは次の動画の1分51秒〜2分1秒をご覧ください(英語学習用の動画ですが、フランス語でもやることは同じです)。
シャドーイングは元々、同時通訳者を育成するために使われる勉強法でした。
しかし現在では、フランス語のみならず、あらゆる言語学習者の間で効果的な勉強法として採用されています。
音声が終わった後に発音を始めるとリピーティング、音声と同時に発音を始めるとオーバーラッピングという別の勉強法になってしまうので要注意です。
シャドーイングは「音声のワンテンポ後に発音する」という意識が重要です
フランス語シャドーイングの具体的なやり方【5ステップ】
フランス語のシャドーイングは、次の5つのステップで実践しましょう。
- 【ステップ1】音声を聞く
- 【ステップ2】通しでシャドーイング
- 【ステップ3】スクリプトを確認
- 【ステップ4】1文ずつシャドーイング
- 【ステップ5】もう一度通しでシャドーイング
それぞれ詳しく見てみましょう。
【ステップ1】音声を聞く
まずは音声を一度聞いてみて、これからどういった音声をシャドーイングするのかを確認します。
このときに、スクリプトを見てはいけません。耳だけを使ってリスニングに挑戦しましょう。
そしてこの段階では、音声が正しく聞き取れていなくてもOKです。
ステップ5が完了する頃までには、音声の完コピを目指します。
【ステップ2】通しでシャドーイング
スクリプトは見ずに、シャドーイングを行います。
詰まる部分は繰り返し発音、聞き取れない部分は何度も聞いて、繰り返しシャドーイングを行い、現時点での完璧を目指しましょう。
このときのシャドーイング音声を録音しておくと、ステップ5終了時の音声と比べて成長を実感できるので良いです。
録音にはスマホなどを使いましょう
【ステップ3】スクリプトを確認
スクリプトを見て、ステップ2のシャドーイングの答え合わせをします。
間違えてシャドーイングしていた箇所や、知らなかった単語・文法事項等をここでチェックします。
どこが主語でどこが動詞かなど、文の構造も意識しましょう。
【ステップ4】1文ずつシャドーイング
1文ずつ小分けにして、完コピを目指してシャドーイングを行います。
1つの文章が完璧になったら、次の文章に進みましょう。
こうやって全ての文章をシャドーイングします。
【ステップ5】もう一度通しでシャドーイング
最後に、ステップ2と同じように通しでシャドーイングを行います。
最初から最後まで噛まず、お手本を完璧に再現できたと思えるまで続けてください。
完璧に再現できたと思えたら録音を行い、ステップ2の録音と比べてみましょう。
フランス語シャドーイングで得られる3つの効果
シャドーイングを行うことによって得られる効果は次の3つです。
- スピーキング力の向上
- リスニング力の向上
- 発音・イントネーションの改善
それぞれ詳しく見てみましょう。
スピーキング力の向上
独学だと、なかなかフランス語を声に出す機会がありません。
しかしシャドーイングは、声に出さなければ始まらない勉強法です。
フィギュアスケートの知識がいくらあってもスケートができるようにならないのと一緒で、フランス語の知識がいくらあっても、フランス語を話す機会がなければ話せるようにはなりません。
シャドーイングは、独学でフランス語を学ぶ方に、フランス語を声に出す機会を提供してくれル勉強法です
シャドーイングを実践すれば、まずフランス語を声に出すことに対する抵抗感がなくなります。
そして会話の中で、お手本と同じ声の速さでスムーズにシャドーイングした表現を使えるようになります。
リスニング力の向上
ただ聞こえた音をコピーするのではなく、聞こえた音声がどういう意味なのかをイメージしながらシャドーイングを行うことで、リスニング力の向上が期待できます。
最初はフランス語を頭の中で日本語に訳しながらシャドーイングを行うはずです。
しかし慣れてくると、フランス語をフランス語のまま理解できるようになりますよ。
この状態になると、テンポよくフランス語で会話ができるようになります
発音・イントネーションの改善
シャドーイングでは、自分の声を録音して、発音やイントネーションまで真似します。
他の勉強法でフランス語を声に出すことはあっても、ここまで細かく真似をすることはありません。
動画教材を使ってシャドーイングする際は、身振り手振りや表情まで真似するといいですよ。私はそうしていました
フランス語シャドーイングにおすすめの教材まとめ
フランス語のシャドーイングにおすすめの参考書・YouTubeチャンネルをそれぞれ紹介します。
フランス語シャドーイングにおすすめの参考書2選
フランス語のシャドーイングにおすすめの参考書は次の2冊です。
- まいにちフランス語
- フランス語シャドーイング入門
それぞれ詳しく見てみましょう。
まいにちフランス語
「まいにちフランス語」は、NHKのラジオ講座を書籍化したものです。
フランス語の文法的な解説のみならず、観光や歴史などフランス好きにはたまらない情報まで掲載されています。
通常の参考書よりも「楽しく」フランス語を学べます。
本書はシャドーイング用の教材ではありません。
ただし初めてシャドーイングをする方におすすめな、短めの例文がたくさん収録されています。
文法を学ぶのであれば書籍版がおすすめですが、シャドーイングのために使うのであればAudible版がおすすめです。
フランス語シャドーイング入門
「フランス語シャドーイング入門」は、シャドーイングに特化した数少ないフランス語参考書です。
シャドーイングとは?から始まり、ホテルやレストランなどシチュエーション別の表現をシャドーイングできます。
唯一の欠点は、音声を再生する手段がCDだけである点です。
最近は自宅にCDを再生できる環境がない方も多いですからね
「まいにちフランス語」のAudible版を無料で試してみて、向いていないと感じた方は「フランス語シャドーイング入門」の方がおすすめです。
関連記事:【初心者/独学OK】フランス語参考書・テキストおすすめ10選を初級/中級/上級に分けて紹介
フランス語シャドーイングにおすすめのYouTubeチャンネル2選
フランス語のシャドーイングにおすすめのYouTubeチャンネルは以下の2つです。
- だんだんフランス語
- Cyprien
それぞれ詳しく見てみましょう。
だんだんフランス語
「だんだんフランス語」は、日本でフランス語を教えているフランス人が運営しているチャンネルです。
「シャドーイング」の再生リストに12本の動画が公開されています。
「起きてから出かけるまで」「自己紹介」など初級かつ実用性の高い表現を使ってシャドーイングできるので、フランス語初心者の方におすすめです。
Cyprien
「Cyprien」は、フランスで最も人気のあるYouTuberです。
チャンネル登録者数は1,400万人を超えています。
日本で言うHikakinのようなポジションの方ですね
日本語字幕がある動画も多く、シャドーイングに活用できます。
フランス人向けの動画なので難易度は高めです。
Cyprienでなくとも、好きなYouTuberの動画をシャドーイングすると、モチベーションも維持できていいですよ。
まとめ
フランス語のシャドーイングについて解説しました。
独学でフランス語を学びたいのなら、シャドーイングはぜひ実践してほしい勉強法です。
早速本記事で解説した内容を基に、シャドーイングを実践してみましょう。
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