以前から気になっていた書籍、英語日記BOY。先日時間があったので一気読みしました。
ちょっとでも時間があればすぐ読み返したくなるくらい、英語学習者にとっては最高の一冊でした…
本記事では、次の3点について紹介します。
- 英語日記を書いて英会話を習得するための5つの手順
- 英語日記以外の5つの勉強方法
- 英語日記BOYを読んでみての感想
英語日記BOYの概要
英語日記BOYは、お金のかかる留学やスクール、教科書に頼らず、スマホとパソコンを駆使して英会話を習得した新井リオ氏の自伝的学習本です。
新井リオさんが紹介する学習方法の軸となるのが「英語日記」です。英語日記とは、その名の通り、英語で書く日記のこと。
日記がどのように英会話の習得に結びつくのか、本書を読むまでは想像もできませんでした。
英語日記BOYは、Amazonの本総合人気度ランキングで1位を獲得した超人気本です。YouTubeチャンネル「中田敦彦のYouTube大学」では「SNS世代の最先端英語学習法」としても紹介され、動画の合計再生回数は200万回を超えています。
英語日記BOYのやり方
英語日記BOYでは、英語日記を使った学習を5つのステップに細分化しています。
- 日本語日記を書く
- 要約文を作る
- 自力で英語にする
- 添削してもらう
- スマホひとりごと
各ステップを具体的に見ていきましょう。
日本語日記を書く
まずは日本語で日記を書きます。最初から英語で日記を書くのではありません。なぜなら最初から英語だと、自分の語彙力の範囲内でしか文章が作れないからです。
まずは日本語で書いてみることで、あなたの英語力に関わらず、本当に書きたいことを日記に書けます。
要約文を作る
日本語で日記を書いたら、その日記を要約します。なぜなら文章が長すぎると、英訳する際に大変だからです。
英語日記BOYでは、毎日英語日記を書き、それをオンライン英会話で添削してもらう学習方法が提唱されています。
英訳する文章量が多すぎて挫折してしまっては意味がありません。確実に毎日こなせる量(1〜2文)に日記を要約しましょう。
自力で英語にする
日記を要約したら、いよいよ英語への翻訳です。どの表現を使えばいいか分からないところは、SNSやネットを活用して自力で調べてみましょう。
英語日記BOYでは「例文ピンポイント入れ替え」という方法が紹介されていました。
「例文ピンポイント入れ替え」とは、ネットで調べた例文の固有名詞部分だけを、ピンポイントで自分が言いたい表現に入れ替える方法のことです。
英語日記BOYでは、例文を調べるためのサイトとして、以下4つのサイトが挙げられていました。
4つとも使ってみましたが、個人的にはDMMなんてKknow?と英語with Lukeが使いやすかったです。
添削してもらう
英語日記を作成したら、作成した日記が正しいかどうかを、オンライン英会話講師に添削してもらいます。
オンライン英会話には、教材を使うレッスンと、教材を使わずに自由に話題を決めてレッスンができる「フリートーク」があります。
英語日記を添削してもらうには、教材を使ったレッスンよりも、フリートークがおすすめです。なぜなら教材ありレッスンではレッスン最初の2〜3分しか添削してもらう時間がないのに対して、フリートークでは、25分間フルで添削してもらえるからです。
添削後の残りのレッスン時間は、英語日記の内容について、講師と話してみるといいでしょう。
フリートークができるおすすめのオンライン英会話スクールについては、以下の記事で紹介しています!
スマホひとりごと
オンライン英会話で添削してもらった英語日記は、使いこなせるように体に染み込ませなければなりません。レッスンで1回学んだだけでは、1週間もすれば忘れてしまいます。
添削してもらった英語日記を体に染み込ませるために大切なのが、反復です。
何度も繰り返し英語日記に書いた文章を声に出してみましょう。そうすれば、考えずとも瞬発的に、学んだ表現を会話で使えるようになります。
英語日記の反復に役立つのがスマートフォンです。スマホのメモ機能に英語日記を入力し、音声読み上げ機能を使えば、正しい発音やイントネーションをチェックできます。
またメモ機能の音声入力機能を使えば、正しく英語を発音できているかどうかをチェックできます。
英語日記BOYで紹介された英語学習のやり方5ステップ
英語日記BOYで紹介される勉強方法は「英語日記」だけではありません。英語日記BOYでは、留学に行けなくても身の回りのモノで英語をうまく学ぶための学習方法が、5つ紹介されています。
「英語が話せる」の定義を決める
英語学習者は「英語が話せるようになりたい」と言いますが、実は「英語が話せる」の定義はものすごく曖昧です。
例えばホテルスタッフの方は、ホテルでの接客で使う英語が話せなければ、英語が話せる状態とは言えません。
また海外営業をしているビジネスパーソンは、商談やプレゼンで使うようなビジネス英語が話せなければ、英語が話せる状態とは言えません。
まずはあなたの「英語が話せる」の定義を決めましょう。漠然と英語を学ぶよりも、目指すべき目標が明確である方が、学習計画も立てやすいですし、回り道をする必要もありません。
ちなみに私にとっての「英語が話せる」は、中国やタイなどアジアの英語非ネイティブ達と、不自由なく英会話ができる状態です。
なぜなら私はアジアへのバックパック旅行が好きで、旅行先ではどの国に行っても英語でやりとりをするからです。
よって、ネイティブ並みの発音を身に付けることや、難しい語彙を使いこなすことは重要視していません。簡単な表現をスムーズに使えるような状態を目指して、英語を学んでいます。
あなたにとっての「英語が話せる」は何ですか?一度考えてみてください。
日常生活をミニ海外にする
海外留学では、身の回りのモノ全てが英語になります。街中で聞こえる会話も、駅の看板も、テレビの音声も全てが英語です。語学学校での授業以外でも、常に英語に囲まれて生活することになります。この環境を日本国内で再現することは不可能です。
しかし日常生活で触れるモノをできるだけ英語に変えることで、海外留学に近いような環境を日本国内に再現できます。国内にいながら、あなたの周りを「ミニ海外」にするのです。
英語日記BOYでは、あなたの身の回りをミニ海外にするためのツールとして、次の4つが挙げられています。
- WNYC
- SmartNews
- 英語SNS
- 英語版漫画
WNYC
WNYCは、ニューヨーク公共放送局のインターネットラジオです。部屋にいる時間は常にWNYCを流しておくことで、まるで海外にいるような環境を再現できます。
放送される英語を聞き取ろうとする必要はありません。英語のラジオ放送を部屋で過ごす時間のBGMにすることで、海外にいるような錯覚を覚えますし、英語学習のモチベーションにもなります。
WNYCにアクセスし、以下画像の「Listen Live」をクリックすることで、Podcastを再生できます。
私も早速、夜の暇な時間にWNYCを流しています。個人的には、音をあまり大きくしすぎず、聞こえるか聞こえないかくらいの音量にしておくことがおすすめです。あまり音が大きすぎるとそっちに気を取られるので…
ラジオ風のスピーカーから音声を流せば雰囲気も出て、英語学習のモチベーションが爆上がりしそうですね。
SmartNews
SmartNewsはBBCやCNNなど、世界のニュースサイトの注目記事を閲覧できるアプリです。空き時間にスマホでSmartNewsを見る癖をつけることで、英語に触れる時間を増やせます。
標準設定では日本語のニュースが表示されますが、設定で「International」を選択することで、英語のニュースが表示されるようになります。
私もこの機会にSmartNewsをインストールしてみました。
正直な感想としては、英語初心者には難しすぎると思います。
「英語初心者なのでもう少し簡単な英語に触れたい」という方は、NHK Worldがおすすめです。NHK Worldでは、日本に関するニュースが、英語で24時間ライブ放送されています。テレビがなくてもWebやアプリから閲覧可能です。
NHK Worldは、日本のニュースを知りたい英語圏の方のための放送ですが、日本人が英語を学ぶのにも適しています。日本のニュースなので、馴染みがある単語が多く、完璧に聞き取れなくてもある程度意味を推測できます。
NHK Worldは英語日記BOYで紹介されていたわけではありませんが、SmartNewsとNHK World、自分に合っている方を使ってみてください。
スマートニュース
SmartNews, Inc.無料posted withアプリーチ
NHK WORLD-JAPAN
NHK (Japan Broadcasting Corporation)無料posted withアプリーチ
英語SNS
「暇さえあればSNSを見てしまう」という方も多いのではないでしょうか?SNSで英語圏のミュージシャンや俳優などのアカウントをフォローすることで、英語に触れる機会を増やせます。
英語日記BOYでは「英語タイムを作り、英語タイムの間は、SNSでは英語アカウントしかチェックしない」と書かれています。
「英語圏のアカウントしか見ない」ことは現実的に難しいとしても、英語圏の気になるアカウントを積極的にフォローしてみましょう。
たくさんフォローすればするほど、タイムラインが英語圏のアカウントで埋まるので、英語が目に入る機会は増えます。
英語版漫画
日常的に漫画を読む習慣がついている方も多いのではないでしょうか?
漫画は英語にも翻訳されて販売されています。日本語の漫画を読むのではなく、英語に翻訳された漫画を読むことで、英語に触れる機会を増やせます。
英語日記BOYでおすすめされているのは、何度も繰り返し読んだことがある漫画を英語で読むこと。なぜなら英語を見て、日本語のセリフが自然と思い浮かぶからです。
すでに持っている漫画の英語版を買えば、日本語版と英語版を照らし合わせながら漫画を読めます。
私は海外旅行に行くたびに、現地語に翻訳されたNARUTOを1冊ずつ買っていたので、英語・中国語・広東語・韓国語・タイ語などのNARUTOの漫画を持っています。
「術ってそのまま”jyutsu”って訳されるのか!」など発見があって楽しかったです。
英語日記BOYの著者、新井リオさんは、DEATH NOTEをKindle版で読んでいたそうです。
私もKindleは持っているし、DEATH NOTEも全巻持っているので、DEATH NOTEの英語版も買ってみようかな。
語彙力はLINEデジタル単語帳で伸ばす
LINEは自分一人でもグループを作成できるのをご存知でしたか?LINEに自分だけのグループを作り、そこに覚えたい単語を投稿することで、単語帳として活用できます。
英語日記BOYでは、グループを2つ作ることを推奨しています。1つ目のグループに、日常生活の中で「これって英語でなんて言うんだろう?」と気になった単語をメモしておきます。
その単語について調べ、2つ目のグループに正しい英語とその訳をまとめて、投稿します。例文やその単語が必要になった場面も一緒に投稿しておくとより効果的だそうです。
私も早速LINEグループを作成し、試してみました!
LINEにはメッセージの検索機能があります。「たくさんの単語を投稿すれば、以前の投稿が埋もれてしまい、復習できなくなるのでは?」という心配は不要です。
発音はSiriで学ぶ
Siriを日本語設定ではなく英語設定に変え、Siriに向かって英語を話しかけることで、簡単に発音の練習ができます。(Androidの方はOK Googleでも構いません)
Siriが正しく音声を認識すれば発音は正しく、そうでなければ発音は間違っていることになります。
今回はLINEデジタル単語帳で調べた例文”It’s quite filling. I can eat just half of it.”「かなり食べ応えがあるから半分しか食べれないや」の発音が正しいかどうか、Siriに話しかけて試してみました。
1回目。全く違う英文として認識されてしまいました(泣)
7回くらい繰り返したところで、かなりお手本の英文に近い形で認識されるようになってきました!
Siriを使って発音の練習をやってみて感じたのは「こんなに本気で英語を発音したのは初めてだ」という点です。
思ったように認識されないのが悔しく、あれこれ発音の仕方を試行錯誤しながらSiriに話しかけました。
“Girl”や”World”など、日本人が苦手とする発音の練習をするのにも向いていると、英語日記BOYには書かれていました。
SNSを使って復習
SNSに学んだ英語を投稿しておくことで、自然と復習の機会を確保できます。友達をフォローしているアカウントに投稿することが恥ずかしい場合は、別途新しいアカウントを作成しましょう。
またSNS上には、あなたと同じように英語学習について投稿をしている方がたくさんいます。そういった方をフォローしておくことで、英語学習のモチベーションにもなります。
英語日記BOYの著者である新井リオ氏は、Instagramにて、英語学習者のためのコミュニティー「英語日記BOYcommunity」を運営しています。
Instagramのアカウントがある方はぜひチェックしてみてください。
私も英語日記BOYに影響され、Twitterで「#オンライン英会話のある生活」のハッシュタグを使って、オンライン英会話で学んだことを毎日投稿しています。
#オンライン英会話のある生活
本日も受講完了です😌✅実用英会話レベル4-5
savory塩気のある
illing食べごたえがある
fish flakes鰹節≒bonito flakes#レアジョブ英会話
https://twitter.com/bonjineikaiwa/status/1420678294454685697
オンライン英会話を受講している方は「#オンライン英会話のある生活」のハッシュタグを使って、レッスンでの学びを備忘録としてTwitterに投稿してみてください。
英語日記BOYを読み終えての感想
「英語日記を講師に添削してもらう」という勉強方法は、英語日記BOYを読むまで、一度も考えたことがありませんでした。
しかしLINE単語帳やSiriを使った発音確認などの勉強方法は、英語を何年も学んでいる方なら一度は思いついたことがあるはずです。
私も何度か試したことがあります。
新井リオ氏のすごいところは、これらの勉強方法を、英会話を習得するまで素直に実践し続けたことだと思います。多くの英語学習者は、これらの勉強方法を思いついても、数週間程度でやめてしまうでしょう(私も含めて)。
英語日記BOYには、英語日記の書き方やその他の勉強方法のみならず、なぜ新井リオ氏が英語を勉強しようと思ったのか、どんな場面で英語を使ってきたのか、どうやってモチベーションをキープしていたのか、などが詳細に記されています。
英語日記BOYはただの参考書ではなく、まさに”自伝的学習本”です。英語学習者なら一度は読んで欲しい1冊です。
まとめ:英語日記×オンライン英会話で英会話をマスターしよう!
英語日記の学習手順をもう一度おさらいしておきます。
- 日本語日記を書く
- 要約文を作る
- 自力で英語にする
- 添削してもらう
- スマホひとりごと
用意すべきものは、スマートフォンとフリートークができるオンライン英会話スクールの2つだけ。早速今日から英語日記を活用した学習を始めてみましょう。
フリートークができるオンライン英会話スクールについては、以下の記事で解説しています。
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